地域ブランド「白山わさび」について考える 白山・松風産業さんのわさび田を訪ねて

わさびハウスで風さんから説明を受ける

農商工連携を一緒に研究する白山ろく、白峰にある松風産業の風一(はじめ)社長を訪ねてました。風さんは、白山の雪解け水を利用して、わさび田を作り、「わさび漬け」や「風のわさびシーズニング(ドレッシング)」の開発、販売に取り組んでいます。

本わさびは、チューブ入りや粉わさびとは異なり本格的な味です。

白峰の中心部から白山登山口へと向かう途中に新たに設けた冬期出荷用栽培施設「わさびハウス」を見せていただきました。風さんによると、わさびを栽培するにあたっては、水質、温度、日射量などが大切な要素だそうです。栽培施設「わさびハウス」では、沢の水を手作りのフィルターによって濾過(ろか)し、施設が豪雪で被害を受けないよう冬場はまきストーブで温度調整をし、遮光シートで光量を加減するのだとか。自然の環境を活かしながらも通年で本物のわさびを育てるには手間ひまをかけなければならないのだと改めて実感しました。

白山の沢の水で育つわさび

もう一か所見学させていただいたのは、今では数少くなった白山麓特有の渓流式わさび田。林道から道なき道を分け入り、クマがよじ登った後のクマ棚も生々しいクリの木の下を通ってたどりついたわさび田。風さんに「ここですよ」といわれて初めて気づいた。単なる傾斜地と思った足元には大小の石が敷き詰められ、下を伏流水が流れる。石の間からわさびが伸びている。昭和20~30年代、山合いに石を運びこみ、作られたわさび田。先人の努力と思いが慮られる。

傾斜地に石を敷き詰め作られたわさび田

 

風さんのわさび漬けやシーズ二ングはメディアでも取り上げられており、風さんも栽培を拡大し、耕作放棄地をわさび田として活用することで、昔ながらの山村風景をとりもどせればという思いも強い。地域資源を活用した新たなビジネスが展開されることを期待しています。

風さんが開発した商品